テストステロンと胎児期

男性ホルモン テストステロン


男女双方が持つホルモンで、性ホルモンは男性らしく女性らしくという作用を促すことが知られている。男性ホルモンといわれるテストステロンは、筋トレをしたり視線を受ける、人前に出て注目されると多く分泌されるようになり、骨や筋肉を形成し、やる気が高まるなどいわゆる男性らしいスタイルになるという。
男性の場合はほぼ精巣で作られる。


・男の胎児は精巣から男性ホルモンのテストステロンを血液中に放出するが、12週目から18週目がピークだという 図解 女と男のからだ学 より



ゴイによるテストステロンの作用の研究

胎児の時に投与されたテストステロンが後の行動に影響を及ぼす

「ウイスコンシン大のゴイが、サルを用いた実験でテストステロンの性格への効果を報告している。その実験は、妊娠中のメスのサルにテストステロンの活性型であるジヒドロテストステロンを注射して、生まれてくるメスの子ザルたちの遊び方を正常なメスの子ザルとくらべるというもの。」

「ジヒドロテストステロンを注射した母ザルから生まれてきたメスの子ザルたちの行動は、正常なメスの子ザルよりもはるかに乱暴で、むしろオスの子ザルの行動によく似ていたのである。子ザルの行動は、母親の胎内にいるときに形成されたことがわかる。」 

「メスの子ザルにジヒドロテストステロンを注射したが、彼らの態度や行動は乱暴にはならなかった。このことから、胎内にいる間にサルの胎児の脳がジヒドロテストステロンを浴びないと、脳の変化がおこらないことがわかる。」
図解 女と男のからだ学 著者: 生田哲 より