カウンセリングのはじまり

カウンセリングとは…

「相談」「助言」「指導」などの意味があります。相談者が抱える問題や悩みを解決に導き、自分らしく生きること、心理的な安定を得ることなどが目的です。

コトバンク カウンセリング より

心理相談のこと。健常なクライアント (来談者) がいだく心配,悩み,苦情などを,面接,手紙,日記などを通じて本人自身がそれを解決することを援助する方法。精神医学では,しばしば精神療法と同義に用いられる。積極的に忠告や説得を与える指示的カウンセリングと,それを与えない非指示的カウンセリングとがある。後者は C.R.ロジャーズが 1942年に提唱したもので,クライアント中心に話合いを進め,クライアントの発言に対する一切の評価判断を差し控え,カウンセラーとの間に受容的,許容的な雰囲気をつくり,クライアントが自己洞察を深め,人格的に成長することにより精神的問題を克服していくのを援助する。


心理カウンセリングの歴史

カウンセリングの発祥は20世紀初頭のアメリカで 就職する高校生に適性を判断するため、職業指導を行ったのがはじまりとされています。工業化により経済が発展していた頃です。

急速な経済の発展に伴い、適切な判断なく就職を進めたため、転職、離職する者も多かったのです。就職先でうまくいかず、職を失った人が生活苦になったり、都市部に人口が集中 貧富の差が拡大し、犯罪が増え治安の悪化も。

そのような状況を目の当たりにした「職業指導運動の創始者」フランク・パーソンズは1908年、ボストン職業相談所を開設しました。そこでは職業カウンセリングが行われ、相談員はカウンセラーと呼ばれました。現在のキャリア・カウンセリングの原点ですね。

そして1909年には、「Chooseing a vocatin」
著書「職業の選択」をその中で特性因子論を説きました。