時間退行セラピー

退行催眠療法の紹介です。



時間退行、年齢退行という呼び方をされる「現在から次第に時間をさかのぼる」
場面ごとに自分の年齢が変わっていきます。最初は現在から始めることもあります。

催眠の状態に慣れていないと、とつぜんに「幼稚園の頃に戻りましょう」と告げられると
焦ってしまうこともありますよね。最近のことなら思い出すのもたやすいかもしれません。


もちろん、セラピストの言う言葉通りに進まなくてけっこうですよ。

「昨日のことを話してください」と伝えられても、もっと前でも良いし、
浮かばないようでしたら「わからない」とおっしゃっていただいて構いません。
焦らず、次第にリラックスするのが良いですね。

緊張感が取れるまでは少し時間がかかる時もあります。お疲れの時、神経や精神が消耗
している時は、誘導の言葉で緊張の糸が緩んだのか
眠ってしまう方も少なくないですよ。


そんな場合はセラピストは見守っていることになっています。

自律神経が安定する頃には イメージも具体的になってくるでしょう。

時間退行、年齢退行は、過去を目指して時間をさかのぼる退行セラピーです。
もうすでに忘れてしまった記憶や体感覚を潜在意識から引き上げてゆきます。
催眠に慣れている方は、スイッチを切り替えるみたいにどこへでも進みます。

その頃の感覚、自然な表情を取り戻し、いつの間にか心も解放されている模様です。

じつは、潜在意識をたどり過去へ立ち戻ると「現在と過去」がつながるためなのか、
過去の自分にはなかった高い判断や理解を覚えることになります。
たとえば 過去のトラウマティックな経験があったとします。

時間退行で過去に意識をさかのぼらせ、その当時の詳細を思い出すのみならず、
自分のための判断を入れながら振り返ります。

それはセラピストが多くを誘導しなくとも、自然な体験に対する大人の見解を
お話されます。まさに、自己治癒力を発しているのではないでしょうか。

出来事がより深く理解され、「この時、自分だったらどうするのが良いか?」
という判断を後付けするわけです。

ヒプノセラピーセッションで経験することは、自分との対話だと思います。