催眠療法士、ヒプノセラピストが催眠療法についてお話します。
たくさんの潜在意識や心の世界の知識を共有していきましょうね。役に立つことや気づきがあるように願っています。
ヒプノセラピーの言葉の意味
ヒプノセラピーの言葉の意味は、
「ヒプノシス・催眠」・「セラピー 日本語」 の催眠療法をそのまま英語にしています。
英語ではpast-life-therapy や HypnosisまたはHypnotize という言い方が一般的です。
日本の催眠療法といえば、緊張性の症状を緩和する精神療法としての位置づけで知られています。
ヒプノセラピーは器具や一切の薬物を使用しない、言葉の暗示誘導のみで行う自然療法です。
セラピー(精神療法)の為の催眠療法の1つとして「退行催眠」と表現されます。
催眠の手順は、まず、受ける側の人がリラックスできる状態で椅子に座るなどして
受け身の状態であるときに、催眠療法士が誘導を起こします。
誘導は安らいだ感覚を促し
身体の緊張を取り眠りに落ちる前くらいの
ゆったりとした感覚になり
普段の日常の状態からくつろいだ状態になります。
次に催眠療法士が、催眠を受ける目的に適った誘導を始めます。
幼少期のトラウマを軽減したい場合には、催眠誘導で年齢退行を行い
トラウマの出来た時点まで退行を進めます。
被験者は催眠中に浮かんでくるイメージや身体の異変を感じ取り、言葉で伝えます。
催眠中に幼児の頃の意識に戻ると、段々と話し方が子どものようになったり
潜在意識下にとどまっていた感情が表面化してくるようになります。こうして、セラピーが進められます。
セラピー中に話したことは、受けている人の潜在意識にある感情や感覚が表に出てくるものですが、
ご本人が普段自覚しているものとは限らず、既に全く忘れてしまったような記憶に辿り着くこともしばしば起こります。
例えば、「過去生退行セラピー」などがそうです。前世療法ともいわれます。
催眠中の意識の集中が高くなると、ものの見え方や感じ方の焦点が普段意識している自分のそれとは違うようになります。
自分という枠から超えてしまったかのような、不思議な体験のようですが、実際は催眠中の体験者はとても落ち着いており、普段よりも意識は目覚めているような状態です。
催眠を使った心理的治癒法のひとつに「過去生セラピー」があります。過去生セラピーはその原因が漠然としていて本人にも分からない(潜在的である)、といった心因性の問題を抱えている場合、または精神世界の探求として行われます。
肉体を超越した魂としての自分が、輪廻転生を体験し、過去に他の人物であり、幾度も地上を体験している、その過去を見直すことによって、今の人生を高めるという目的があります。
退行催眠で「過去生」「前世」が体験できる、なんて不思議で興味深いですよね。
こちらは20数年前に発売されていた、ネビル・ロウ氏の「過去生回帰ワークブック」です
右は「あなたにもできるヒプノセラピー」のクラズナー博士のサイン
催眠中に感じたイメージは「個人特定のもの」だとヒプノセラピストは考えています。
「前世」といわれるものがあるのかないのか…は実験したり検証することが難しいのです。
個人の心の世界にあるイメージ、と考えれば自由に体験したり感じたりすることができるのですね。
そして、それらのイメージから深く感じたり、何かを気づいたりすることもあるのではないでしょうか。
心の世界にあるものを深く感じてみると、自分にとっての「何か」が「どう」影響しているのか、がわかるかもしれません。
ヒプノセラピストは、自分のことを知る経験をプロセスに沿って手助けするナビゲーターなのです。